ハチミツって意外としぶといな

http://d.hatena.ne.jp/renkurage/20090324#p1
で試したハチミツ+灰による中間煙道補修。
1ヶ月以上経ったので、ちょいと吸ってみました。


乾燥はお手製乾燥箱(タッパーに乾燥剤入れたもの)で、
たまに乾燥剤を交換してやっていたので、正直これ以上乾燥出来ないだろう、
と思っていたのですが、どうやらまだ少し足りない?のか?
触ってみた感じはそこそこに乾燥していたのですが、
タバコ詰めて吸ってみたらグズグズになってしまいました。


先人達の知恵を要約し、
「ハチミツ焦がして炭にすりゃ良いよ」だと解釈したので、
手っ取り早くこんがりさせるため、
元から火付きの良いラールセン(ちょっと乾燥してる)に加えて、
紙巻煙草であるショートピースを混ぜて詰めてみたのですが。
熱されたハチミツは柔らかくなるのか、
見事にハチミツとタバコ葉の混合物が形成されてしまいました。
何と言うことだ!




しかして、このままでは終れない私。
どうせ安物だ!どうせ検証用の生け贄だ!と、続けて無茶を試してみることに。
まぁ、無茶と言っても、それほど派手なマネはしてないのですが……


取り敢えず、ハチミツに混ざったタバコ葉を炭にするのを兼ねて、
ハチミツを黒コゲにする最も短絡的な方法として、
パイプを逆さにしてそのままライターの火を突っ込んでみました。
モクモクと煙を上げる灼熱のパイプ。
「あー、こりゃ流石にやべーかな?」ってところで止めにし、
中を調べてみたところ、
ススが付いて、見た目にはこんがりだったのですが、
突いてみると見事なトロトロ。
あ、これダメだわ。
ちなみにタバコ葉はそこそこにしか焦げませんでした。
元ピースと思われる葉は焦げましたけどね。
流石、紙巻。


続いて、
パイプが冷えるのを待って、普通にラールセンだけを詰めて吸ってみました。
吸い方としては、過燃焼上等で兎に角「焼く」。
(過燃焼させるとジュース(水分)が発生しやすく、ハチミツが湿りそうなのですが、
 どういったワケか私の吸い方は、どう吸ってもジュースが発生しないので問題無し。
 人として干からびてる、ってことでしょうか?)
吸ってる途中、急に吸い心地が重くなりました。
どうやら柔らかくなったハチミツが、吸われて動いて煙道を塞いだ模様。
なんじゃそりゃ。
ピックで突いて煙道を確保しつつ、なんとか吸い終わって中を確認。
火勢の強かったと思われる煙道付近のハチミツは見事な「カチカチ」。




さて、以上を踏まえてディスカッションに移らせて頂きます。
何で論文調なんだ私。


まず、ハチミツが乾燥し切れてなかったのは、
ハチミツの分量が多すぎたためかもしれません。
今回私は糊状のハチミツ・灰混合物を使用したのですが、
むしろハチミツは灰を固定するための「つなぎ」程度で良いのかもしれません。


熱してハチミツが柔らかくなったのは、乾燥とは別の要素によるものでしょう。
よって、どこまで乾燥させても、ある程度は柔らかくなってしまう。
柔らかくなりつつあるハチミツが、さらに熱されることで炭化する、
というのが、この方法で火皿内部で起こっている現象のようです。
なので、ある程度以上の長時間の加熱が必要になるようです。
また、ハチミツは柔らかくなるので、細かいタバコ葉を使うのは危険。
間違いなくハチミツに混ざり込みます。


ついでに書けば、パイプをきちんと吸える「腕」が必要不可欠。
私はどうやってもジュースの発生しない特異例なので兎も角、
ジュースを発生させず、ある程度の温度を、ある程度の時間保つ必要があるようです。
クールスモーキング出来りゃ良いってモンでもなさそうだ。




今回の実験に使ったパイプは、このまま使い続けて様子を見てみます。
ところで、ハチミツを崩すのが怖くてあまりしっかりした掃除をしなかったのですが、
火皿内部に地獄のようなカーボンが付着してしまいました。
おそらくは、底上げの際に上手く底に付けられず、側面部に付いたハチミツが原因かと……
うわぁ……