頑張ってみてます

頑張ってキセルを吸ってみてます。


タバコというのは地味に多彩なもので、
例えば煙の出る連中でも、
紙巻(シガレット)、葉巻(シガー)、パイプ、水タバコ、キセルと、
代表的なものだけ挙げても、どれも吸い方が違うのですよ。
肺で吸うのは紙巻だけ(一般的には)であり、他は口でふかすのみ。
吸った煙を吹き返すのを基本とするのはパイプだけ。(葉巻はたまに吹き返します)
机や地面に置いて使うのは水タバコだけ。(パイプに一部例外あり)


で、キセルはと言えば。
まず目に付くのは、一回の量が異常に少なく、一服の時間が短い点。
次いで短い紙巻でも5分前後で、パイプに至っちゃ数時間吸っていられるのですが、
キセルは精々10秒程度。
すっ、ふぅ、すっ、ふぅ、すっ、ふぅ。でお終い。
「ちょっと一服」を口実に仕事をサボることもままなりません。
次に、着火方法。
まぁ、これに関しては、炭を乗せて炙りながら吸うという、
水タバコみたいな異常なのがいるので、ちゃんと火を点ける時点で正常の範疇ですが。
キセルは一服目はちゃんとライターなりなんなりで点けるのですが、
二服目からは、一服目の吸い殻から火をとるのですってね。
紙巻でやればタバコキス。
セルフタバコキスです。
自慰か?
そんなもんで、慌ただしいのなんのって。
何せ、キセルのタバコは非常に細いので、すぐに燃え尽きる。
短いとは言え、吸った後で燃え尽きかけてる吸い殻から火をとるなんて尋常じゃありません。
ま、一服がやたらに短いので、一々ライターで火を点けてなんかいられませんけどね。
スマートに決まれば、タバコの名の通り「小粋」で格好いいのですが、
慣れない内は無粋も良いところだ。


で、私はと言えば、
取り敢えず、わたわたしながらも60%くらいは火を移せるようになりました。
しかし灰皿に溜る、生焼けに焦げた大量の小粋……もとい、無粋。