倦怠

寒いのと疲れるのを除けば、何も厭う事も無く、
其れでも矢ッ張り、嗚呼、怠い。
抑も、生きる事自体に倦怠して居るのかも知れ無い。
唯々夜が更け、酒を呷る事のみを甲斐に生きる日々。
酒代を稼ぐには働か無ければいけないが、
飲代と、精々煙草代に消える小銭を稼ぐ為に働く日々も虚しい。
斯と言って、働く事自体に甲斐を見出す程には遠い。
学業も、本筋に入る余剰の期間の様な、
其れとも、未だ満たぬ侭、放り出されるのを待つ様な、
其う言う、中途半端な処に居る様で、如何にも居心地が悪い。
倦怠が積み重なって、倦怠が滲み出て、
果てに、結局人生其の物に倦怠して居る様な気がする。