うわあお

エラリー・クイーン「靴に棲む老婆」読了。


うわあお。
登場人物そのものに、とんでもないネタバレが。


読んでる途中、某データベースを覗いていて、
そこにネタバレの補足とも言うようなものが書いてあって、
その時には気付かなかったのですが、読み終えてから「あっ!」と。


以下ネタバレ

エラリーの助手役の一人に秘書のニッキー・ポーターなる女性がいるのですが、
データベースの解説には、ニッキーの登場作品に「靴に棲む老婆」が。
しかし、「靴に〜」にはニッキーは出てこない。
結局、作中のある女性がニッキーを名乗るようになるわけですが、
ニッキーの正体に該当しそうな女性は一人しかいない上に、
その女性も、物語後に結婚するとかで、ニッキーではなさそう。と。
実際には、最後の最後でどんでん返しがあって、
その結果として彼女はニッキーになるのですが。
それが、最後のどんでん返しはもちろん、
作品そのものを台無しにするようなネタバレ。

簡単、かつ完全なネタバレを書いてしまうと、(犯人書いちゃいますよ)
犯人も捕まり、いざ大団円となってその女性が結婚しようというときに、
実はその結婚相手の男が事件の黒幕だったことが判明、
行き場を失った彼女を、気に入っていたエラリー君が秘書にするという。
彼女と黒幕の男は、事件が解決すれば即結婚というラブラブぶりだったため、
彼女がニッキー・ポーター=相手の男が犯人、という推理が簡単に成り立つ、
物凄く危険なネタバレだったのです。