KNEG

日向まさみち『本格推理委員会』を読みました。


えーと、これなんてエロゲ


高里椎奈とか米澤穂信とかで「ラノベだ」と言っていたのが馬鹿らしく思える。
あまりのkneg加減に、一瞬エロゲのノベライズかとも思ってしまいました。

 
主人公は、どこか醒めた感じの少年。
でも何かと頼れるお兄ちゃんキャラ。
暗い過去アリ。
両親の生活能力が皆無なので、家事全般が特技。
エロゲ以外でこんな主人公は滅多にないですよね。うん。


さらに、登場人物は当然のごとく女性中心。
ヒロイン1:妹
 大道芸人が夢の変わり者。
 兄によく懐いている小学生。
 メインヒロイン。
ヒロイン2:幼馴染
 関西弁のお気楽脳天気娘。
 幼馴染なのに、あまりの活躍の少なさに泣いた。
ヒロイン3:先生
 ハルヒ
ヒロイン4:委員長
 典型的図書委員長型委員長。
ヒロイン5:先輩
 典型的体育会系先輩。
ヒロイン6:幼女
 オカルト好きの小学生。
その他、幼馴染の妹(ツンデレ)、主人公の母(ひきこもり)など、
サブキャラを含め、豪華ラインナップ。
まぁ、他にも女性キャラの多い小説はありますけど、
ここまでエロゲ的な揃え方をしているのも珍しい。


でも、まぁ、ミステリ的には中の下かな。
複線の張り方、ミスディレクションは良かったです。
あとは、事件自体がちょっと弱いか。
中盤から主人公が過去に引きずられまくってるのがウザいけど、
小説的には、まぁ、読みやすかった。と。
ってか、中盤から委員長の出番が多くなるので、
委員長に萌えられるかどうかで、この小説の評価が変わるんじゃないかと思うよ。