何だか悪いことをした気がして、気が滅入る

近所のドラッグストア兼酒屋に行ったのですが。


日本酒(合成酒じゃないぽい)が2L898円というわけ分からない値段で、
おまけに表示価格より5割引というわけ分からない値引き。
味は兎も角、これは買うしかないと思ったのです。


ビール的アルコール飲料(89円)、
トイレットペーパー(238円)、
エコー(180円)と共に、レジへ。
しめて1400円くらい、と、
お買い得だと思っても結構するもんだなぁ……なんて思っていたら、
店員「あ、これ5割引ですね……」


どうやら割引するのを忘れていた模様。
割引ボタン(?)を押しても上手くいかないらしく、再度レジ登録へ……

店「合計1854円のお買い上げになります〜」
は?
いやいや、割引して値段が上がるって可笑しいでしょ?
慌ててレジ機の画面を覗き込んでみると、
どうやら日本酒が、『そのままの値段と5割引』と、重複して登録されているよう。


私「あの……これ2コ入ってるのですが……」
店「はい、エコーですか?」
噛み合わない!
そうこうしているうちに、レジが1つしか開いてなかったため、後方に列が……
は!
何だか私がクレーマーになってるみたいじゃないか?


私「そうじゃなくて……品数5コになってますよね?」
店「え?エコー入ってますけど……」
違う!
私の発音はそんなに悪いのか?


私「いえいえ……(カゴの中数えて)これ4コですよね、レジの品数は5コってなってますよね?」
店「あれ?え?あれ?」
私「これ(日本酒)が2コ入ってるんですよ……それで……」
しかしパニックに陥った店員は止まらない。
店「割引にしたのに……なんで……?」
いやいや、それ多分、貴方が2回「ピッ」ってやったんですよ。
しかし店員は何か別の原因だと思っているらしい。
指摘したくても、これ以上パニックになられそうで怖くて何も出来ない私。
列に並んでる人たちが訝しげに覗き込む。
私、完全にクレーマーだよ、これじゃ……



少しして店員が応援を呼び、後方の列は他のレジへ。
もう一人の応援によって、ようやく何とか私はレジを通過することが出来ました。





何度も「これで良いです」と打ち切りたかったけれども、
1.5倍や2倍ならまだしも(それでもキツいけど)、3倍の値段じゃ買うに買えない。
+898円だなんて、下手すりゃ4日分の食費ですよ。
このまま逃げれば節約生活に拍車が……
激安の危なっかしい酒を売値の3倍で買って、その分節約するなんて泣くに泣けない。


ほんの些細な欲を出した結果がこれか。
そもそも、5割引の商品を5割引で買うのは欲なのか。
店員も流石に申し訳なさそうではあったけど、
普通にモノを買おうとしてクレーマーみたいになってしまった私は……



もう金輪際、レジで出された値段には、何の言葉も挟むまい。