なんかトンでもないことになるかもかも

何だか、著作権云々の問題が非親告罪になっちゃうとか。


ちょっと前の"のま騒動"のときに批判側に立っておいてなんですが、
今回も批判側(反対側)に立たせていただきます。
……ってか、こんなの書いてないでレポート書いた方が良いんだろうけど……


まぁ、要約すると、パクリがバレたら問答無用で逮捕ってことらしいです。
実際にはそう簡単には逮捕されるようなことにはならないのでしょうけど、
結局のところ、そういうことが可能になってしまうとか。


極端な例を挙げれば、
私が管理人近影でよく使っているあの「クラゲ」、
あれの本来の著作者は6さん(カポだっけ?補足希望)なので、
お巡りさんに見つかったら私が逮捕されてしまうという可能性が発生するのです。
うひゃぁ。


って、まぁ、この例だと実証が限りなく難しいのですが。
分かりやすくて身近(?)な例だと、同人業界はほぼ全滅とか。
一時創作の同人なんて半数もありませんからねぇ。
「んなワケねーだろ」とか思います?
実際、過去に著作権絡みの問題で、
ネット上のMIDI文化が壊滅寸前まで追い込まれたことがあるみたいですよ。
私自身は当事者じゃないので詳しくは知りませんが、
確かに昔に比べたら、そういうサイトは少なくなったよなぁ、と感じます。
こちら側はあくまで「不特定多数のアマチュア」なので、
ゲリラ的に活動しようと思ったらいくらでも活動できはするのですが。
結局のところ、本来取り締まるべき悪質な著作権違反者は地下に潜って、
比較的良心的な連中ばっかりが泣きを見るだけになると思うのですがね。


さて、この辺で"のま騒動"のときと逆ともとれる意見の申し開きでも書きます。
一言で言えば、「著作権がどこにあるのかの主張の問題」です。
あのときも書きましたけど、2chコミュニティ含め、
反"のま"側陣営も、著作権的には偉そうなことを言えないのは明確です。
それでも当時、反"のま"側についたのは、
"のま"側が権利を主張したことにあるわけです。
書いたとおり、"反"側も著作権的には立派なことはやってはいなくて、
本人たちもそのことは自覚しているので、
"のま"側がキャラクタを使った時点では、
否定意見はごく小数の保守派に限られていました。
それが一気に祭になったのは、
ひとえに"のま"側が「自分たちのキャラクタとして権利を主張した」からだった……
のだったと思うのですが、誰か詳しい人、訂正お願いします。
とにかく、私が"反"側に立ったのは、まぁそういう理由からで。
「てめぇ他人のキャラパクっておいて自分のモンだとは何様のつもりだ」
ということで、著作権云々そのものに関しては否定意見はなかったのですよ。


で、この「著作権違反非親告罪化」に反対しているのは、
本来取り締まるべき「他人の著作を自分のものだと言い張るヤツ」、
「他人の著作から利益をかっぱらうヤツ」よりも、
「著作者に不利益を与えていないヤツ」が迷惑を被る可能性が高いからです。
まぁ、他人のもので飯を食おうってヤツは、さっさと地下に潜るでしょうからね。
やましいところのある連中は警戒心もあるでしょうし。
さらに問題は、そんなこんなで捕まった連中、
こいつらによって不利益を受ける人間は非常に少ない。らしいです。
まぁ、同人で満足しきるやつはそもそも元ネタなんて買わないし、
逆に宣伝効果になって本来の著作権者に利益が来る、ってパターンも多いですし。
現在の出版他の業界は、そういうことを知って黙認している部分が大きいので、
それを警察のお節介で潰されたら、たまったモンじゃねぇ。とか。


あと、それとは別に、技術は模倣から始まる。ってのも。
まぁ、これは言わずもがなですな。
模写をやらないで絵が描けるようになる画家は皆無です。
筆を握ってこのかた模写をしたことがなく、
それでいてちゃんとした絵が描ける人間が存在するのなら、
要らないでしょうけど、私の首を差し上げてもよろしいですよ。
あ、「ちゃんとした」って、写実的な意味でね。
抽象派を否定するのではないのですが、
あれはあくまで「表現」であって、「絵を描く」ってのとは違う気がする。


それと、まぁ、これはあくまで杞憂ですけど、
と言うより、杞憂で済まなかったら本当に大変なことになるのですけど、
これを使って完全な言語封殺だって出来ちゃうかもしれません。
簡単に言えば、何らかの著作物が写ってさえいれば、
その映像もしくは画像を封印することが出来る。
まぁ、大袈裟ですね。杞憂です。完全に。
↑これはないとは思いますが、
心当たりのない著作権侵害で捕まっちゃうってのは現実的かもです。
これは怖いですね。ええ。



さて、この辺で総括。
結局問題は、「これによって誰が特をするのか」に尽きるのではないかと。
著作権者が特をする?
確かに悪質な連中が捕まってくれれば特にはなるかもしれませんが。
↑に書いた宣伝効果というメリットを捨てるだけの利益になるのか。
ま、大企業なんかは利益になるでしょうけど、
一般的で大多数の著作者はマイナスがプラスを大きく上回るんじゃないかと。
それに、完全に不利益にしかならないなら、著作者が自分で訴えるでしょう?
大企業なら尚更。
情報をリークしてくれる人間も多いでしょうし。
そもそも、「著作者が訴えないなら外野が訴える」なんて発想が傲慢。
著作者というものを馬鹿にしているとしか思えません。
子供じゃないんだから。
著作権侵害そのものが著作行為を否定していない限りは、
他人の著作権に対して外野が口出しを、
それどころか権力を持って排除するなんていうのは、
著作行為そのものに対する否定だとしか思えないのですが、どうでしょう?
つまり、それは本当の著作権者から著作権を奪う行為以外の何者でもない。
ま、著作権侵害著作権者から権利を奪うものだったら話は別ですが。
p2pの違法アップロードとか、今話題の某国のテーマパークとか。
うぅん、例外を作るのは美しくなくて嫌いなんですが、
どうにもアレばっかりは外野から口出ししたくもなるので……
とは言え、それでも口出し以上のことをするのは著作権者に対する侮辱でしかない。
とは思うのですが。


話がちょっと逸れたような気がします。
兎に角、著作権著作権者にあるのだから、
著作権者はその権利の行使に関して、完全に自由であるべきである。
と思うのですよ。
著作権者が自分の尺度で決める。
そうでなくては、一体何のために著作権があるのです?